茨城県で小学生の登校列に車が…子供の列にばかり突っ込む理由は

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登校中の小学生の列に自動車が突っ込む…そんな痛ましい事故が茨城県那珂市菅谷の市道で発生しました。幸いにも児童5人は軽傷で済みましたが、一歩間違えば悲惨な事故になっていた可能性もあります。

このニュースを聞いた時、「前にも子供の列に車が突っ込んでなかったっけ…」「どうして子供ばかりが事故の犠牲になるのか?」と気になった方はいませんか?

その答えは単純で、「子供の集団に自動車が衝突する事故ほど全国規模でメディアに取り上げられるから」です。

交通事故の数は10年以上減少傾向にある

ひき逃げ・飲酒運転などの交通事故の報道がよくされていますが、年間の発生件数、負傷者数、死亡者数のすべてにおいて2004年(平成16年)頃から減少傾向にあります。

発生件数、負傷者数、死亡者数の過去最多と過去最少を比較したのがこちらです。

交通事故の… 発生件数 負傷者数 死亡者数
過去最大 952,720件
2004年(平成16年)
1,183,617人
2004年(平成16年)
16,765人
1970年(昭和45年)
過去最少 381,237件
2019年(令和元年)
461,755人
2019年(令和元年)
3,215人
2019年(令和元年)

交通事故死亡者数で最も多いのは高齢者

交通事故で最も死亡率が高いのは高齢者です。歩いている時、自転車や自動車を運転している時など、ほとんどのケースに当てはまります。

令和元年度の交通事故死亡者数は3,215人でしたが、そのうち高齢者は1,782人…実に55.4%の割合を占めます。

対して児童の交通事故死亡者数は幼児(5歳以下)で24人小学生で28人です。合計しても52人であり、割合はわずか1.6%程度しかありません。

”子供の集団・列”に自動車が突っ込むのは年に1回あるかどうか

実際に児童が犠牲になった事故のうち、登校中や通園中などに自動車が突っ込んできたものはこちらになります。

発生日 場所 死亡者数 事故の概要
2011年
(平成23年)
栃木県鹿沼市 6人 集団登校中の小学生の列にクレーン車が突っ込む
2012年
(平成24年)
京都府亀岡市 3人 集団登校中の小学生の列に軽自動車が突っ込む
2012年
(平成24年)
大阪府中央区 1人 学童へ向かう小学生の列に乗用車が突っ込む
2016年
(平成28年)
神奈川県横浜市 1人 車3台が絡む事故が発生、はずみで軽トラックが集団登校中の小学生の列に横転
2017年
(平成29年)
岡山県赤磐市 1人 追突された軽トラックが集団下校中の小学生の列に突っ込む
2019年
(令和元年)
滋賀県大津市 2人 車2台による事故が発生、はずみで軽自動車が信号待ち中の保育士・園児の列に突っ込む

悲惨すぎる事故を覚えている方も多いのではないでしょうか。特に、運転手の居眠りなどではなく、道路上の衝突事故が原因で歩道へ乗り上げたケースも多く、注意すべきは人だけでなく対向車もだと強く心に刻まれました。

また、登下校中の児童らは防犯を意識して集団で行動することが多く、朝の通勤時間とは特に重なりやすいため、事故が起きる場合もあります。

子供が自動車事故の被害者になると報道が多い理由は?

子供が事故の被害に遭うと全国ニュースなどで取り上げられ、遠い県の事故であっても私たちは知ることが出来ますが、年間の交通事故発生件数のうち死亡者が出るものは少なく、小学生以下の児童が犠牲になるケースは非常に珍しいです。

その結果、珍しいからこそ大きく報道されるように。令和元年度で見ると交通事故による高齢者の死亡者数1,782人に対し、児童の死亡者数は52人。メディアにとってどちらが貴重であり、視聴者の記憶に残るかは明白です。

そのため、犠牲者が児童である場合は報道されやすい傾向にあります。

まとめ 被害者が登下校中の子供だとメディアが取り上げるから

日本では年間何十万件と交通事故が発生しています。そのうち死亡事故となると数は激減しますが、割合は高齢者が55.4%を占めるのに対して児童は1.6%ほどしかありません。

また、児童は防犯上集団登校をすることが多く一般的な集団登校の時間と社会人の通勤時間が重なるため、集団登校中の児童たちが自動車事故の被害に遭う可能性が高くなります。

集団登下校は複数の児童で列を成して歩くので、一度事故が発生するとどうしても複数人のケガ人が発生してしまいます。

その結果、「事故の規模が大きくなりやすい」「被害者が児童である」という点から良くも悪くも話題性が高くなり、田舎で発生した事故であっても全国レベルのメディアで報道されるようになるのです。

悲惨な事故を生まないためには安全運転を心がけ、いつでも自分が事故に巻き込まれるかもしれないという警戒を持ってしっかりと運転しましょう。

 

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